私は普段、介護施設で統括マネージャーとして人を束ねる立場として働いている。
上司と言えるのは社長だけだ。
あとは全員部下である。
初めて上司の立場になると分からないことばかりだし、どうしていいか分からない。
上司として
「どうあるべきか?」
なんてことを教えてくれる人なんていなかった。
私と同じような人がほとんどだと思う。
そこで、私が上司になった経験といろいろな人を人の上に立たせてきた経験から学んだことをこれから上司になる方に向けて書いてみようと思う。
【目次】
上司はただの役割と理解する
今の日本はとにかく人手不足です。
本来であればある程度のレベルに達したものが上司となり、人をまとめていく立場として活躍するべきだとは思いますが、そんな会社は本当にまれだと思います 。
人手不足の中、実力を持たず上司のポストに当て込まれて何とかやっている人も多いと思いますが、その中にはこんな人たちが出てきます。
自分は偉いと錯覚してしまう上司
上司というだけで自分が何者かになったかのように振舞う人。
これは本当に多いケースです。
上司は偉いのではなく、部下よりも権限と責任が大きいだけです。
つまりは、役割です。
しかし、上司としての権限を権力と誤解して部下に対して横暴な態度をとったりしてしまう人が出てきてしまいます。
部下の顔色を伺う上司
部下に嫌われたくないから部下の顔色を伺う上司。
このタイプは、上司としての役割を全うできないタイプの上司です。
部下の顔色を伺う必要はありません。
部下、もしくはチームとしてのパフォーマンスを最大化させることが上司の仕事です。
その為の采配をしていくのに部下の顔色をいちいち伺いながら仕事をしていては業務が進みません。
それに、部下の顔色を伺いながら仕事をしていると部下側から
あ、この仕事は断っても大丈夫そうだな
とか部下側に選択権を与えかねません。
仕事は上司から部下へ与えなければいけません。
誤解を生むコミュニケーション方法をとってしまう上司も非常に多いです。
上司として偉ぶってはいけないし、下手に出る必要もありません。
手本となる行動をとる
これは、決められたルールを守るということ。
例えば、自分が歩行者だとして赤信号だったから立ち止まる。
これは日本にいたら当然のルールです。
車が来ても来なくても道路は渡ってはいけません。
しかし、世の中には車が来てなければいいやと赤信号だが渡る人がたくさんいます。
もし、これを子供が見たらどうでしょうか?
子供は普通に赤信号でも周りの状況を見て道路を渡ってしまう子になってしまうでしょう。
つまり、上司として常にお手本となる行動をとっていなければ同じような行動を部下も取ってしまうのです。
これは、以前に投稿した「部下の育て方!会社の環境作りが全て!教えたようには育ちません」の通りです。
だから、上司として手本となる行動(ルールを守る必要)が必要となります。
就業規則や社内ルールを上手に使う
私は、部下を指導する時、そこに根拠があるのか?ということを常に考えるようにして今まで指導してきました。
絶対に感情で指導してはいけません。
その時重要なのが、
就業規則や社内ルールです。
就業規則や社内ルールは、企業と従業員のルールとして考えている人も多いと思いますが、本来は組織が円滑に回るようにするために決められたルール。
だから、これを守って働いてもらうことが重要です。
就業規則や社内ルールを上司の立場の人は熟知しておく必要があります。
そして、その就業規則や社内ルールが守れなかった時に指導するわけですが、ルールとしてこうなっている。
だから、ダメなんだよ。
という言い方が出来れば感情はいらない。
特に初めて上司の立場になった人は人から嫌われることを恐れる。
言うことを聞いてくれなくなるかもしれないから厳しいことを言えない。
そんな人が多い。
しかし、就業規則や社内ルールでこうなっているからというとすごく楽だ。
だから、指導の時に感情を入れる必要はない。
「こう決まっているからダメ」
でいいですから。
部下の中には自分よりも弁が立つ人もいるでしょう。
それに対抗する必要はありません。
ルールというオフィシャルなものに対して文句を言ってもしょうがないですから。
そもそも、そのルールとは部下側からでは分からない広範囲なことが複雑に絡み合い出来ている可能性があります。
だからそのルールにはしたがってもらわなければいけません。
しかし、この就業規則や社内ルールを理解していない上司が多い。
まずは、完ぺきに頭に叩き込み、それをもとに指導するようにしていきましょう。
本質的なところ以外で褒めてはいけない
よくある光景
・残業している従業員に今日も遅くまで頑張ってるね!と褒めた言い方で残業していることを肯定してしまう上司
・自分の業務がまだ終わっていないのに他の人の業務を手伝っている部下のことを人のフォローの出来る良い部下として褒めてしまう行為。
与えられた業務内や責任の範囲内であれば褒めてもいいが、それ以外であれば褒めないほうがいい。
人は褒められると嬉しい。
そして、上司に褒められたとなればそれが肯定された行動だったと錯覚してしまう。
だから、無駄に褒めてはいけない。
褒めなければいけないのはその人が本来やらなければいけない仕事の時だけにしよう。
どういう報告・連絡・相談が欲しいか伝える
上司として大切なのは部下を管理することだ。
なぜなら、上司であるあなたには部下の責任も内包しているので部下のミスはあなたのミスとなる。
それを防ぐ為に適宜、報告・連絡・相談をさせる必要がある。
基本的に上司と部下では見えている景色が違う。
部下に対してどこまでの報告・連絡・相談をしてほしいのか?ということを先に明確に伝えておく必要がある。
これを最初にやるかやらないかで全く違う結果になってしまう。
明確とは、曖昧を残さないこと。
例えば、なるべく早く出して(いわゆる、なるはや)ではいけない。
「今日の15時までにこの資料を完成させて私に持ってきてほしい」
これぐらい明確に指示をしなければいけない
その上での報告・連絡・相談を徹底しなければいけない
まとめ
人は初めて人の上に立って仕事をする時、ものすごく緊張する。
責任も権限も大きくなり、物事もより大きな視点で見なければいけない。誰もが上司として成長していく中で失敗をして上司らしくなっていく。
最初から完璧な人なんていません。
失敗してもいいのです。
その失敗を成長の糧にさらに上司らしくなるための肥やしにしていきましょう。
私もまだまだ失敗の連続、それでいいんです。
最後まで読んでいただきありがとうございますm(__)m
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