組織で働いていると上司と部下の関係性がある。
私は介護施設の管理者をしているのですが、管理者になった頃、こんなことを言われたことがあります。
「もっと、現場に入って働いてくださいよ」
上司の人なら言われたことのある人もいるのではないだろうか?
また、部下の立場の人もそう言ったことや思ったことが一度ぐらいはあるのでは?
これは組織を分かっていない人の発言。
こういうことも学校で教えてくれればいいのに。
と思ったりもする。
だから、新しく入職してきた人にはオリエンテーション時に組織についての話をしなければいけない。
自分(あなた)が今、どういう立場で何を求められているのかということを。
目次
鳥の目 虫の目 魚の目
「鳥の目」「虫の目」「魚の目」という言葉を聞いたことがあるだろうか?
私は以前にも聞いたことがありましたが、最近この言葉をある経営者の方から再び聞いて
「あの時こういう説明ができればよかったんだ」と思いました。
私は全ての目を経験済み。
だから、やっとこの言葉の意味が心に響いてくるようになってきました。
鳥の目
鳥は高い所から物事をみます。
小さいことはみえませんが全体をみることができます。
管理者や上司の立場にある人は、この「鳥の目」を持つ必要があります。
私が管理職として心掛けているのは、小さなことを見ないこと。
かといって、無視をしているわけではありません。
小さな情報でも吸い上げる仕組みを作っています。
だから、私が見るのは大きなところだけ。
より広範囲で物事が見られるように、視野を広くするためにより高い所から物事をみています。
虫の目
虫は地面に近い所で物事を見ています。
お客さんと直接やりとりをする立場にある人達がこの虫の目を持つ必要があります。だから、お客さんの細かなことでも全部把握しなければいけません。
虫の目の役割は物事を細かく細分化し、掘り下げた見方をする必要もあります。
魚の目
魚は川の流れ、潮の流れのある所で物事を見ています。「魚の目」は流れを読む力のことです。
世の中の流れや時代の流れを把握すること。それが「魚の目」の重要な役割です。
「魚の目」を持っていれば、世の中や時代の流れをいち早く感じタイミングを間違えずに物事に対応できます。ビジネスには必須の目なのです。
コウモリの目も必要!
コウモリの目も必要な時があります。
コウモリは天井にぶら下がって逆さまにモノを見ます。そのことから、逆の立場で見る・発想を変えるという視点を指します。言い換えれば、様々な場所から物事を見ると言う視点の数・視点の切り替えです。
出典:
この目を持っている人は貴重な存在です。私のような管理職やマネージャークラスにはコウモリの目も必須です。
あなたは何の目を持つべきか考えてみよう!
個人で考えた場合、バランスよく鳥の目も虫の目も魚の目もコウモリの目も必要です。
しかし、組織に所属している時は、自分が何の目をもって業務にあたらないといけないかを考えなければいけません。
上司と部下の役割
上司は鳥の目、部下は虫の目。どちらが良い悪いではなくこれは役割です。
その役割を全うして高い所から見た景色を共有、足元で現実的に起こっている問題を共有。
これが本来の上司と部下の役割です。
冒頭でも書きましたが、管理者の私に
「もっと、現場に入ってください」
と言ったスタッフの言う通りに私が現場に入ってしまっては鳥の目の役割をすることができません。現場が忙しいのは百も承知です。しかし、上司である私も広域を必死に見ているのです。それぞれの役割を全うしてこそ初めて組織として機能するのです。
それが当たり前になる組織作りを進めなければいけません。
まとめ
組織に属するものとして自分に与えられた役割をしっかり理解することが一番評価に繋がります。
会社からすると仕事ができる人とは自分の役割を全うできているかどうかです。
それを理解できず、逸脱した動きをすることが多いですね。
そういう人に限って「こんなに頑張っているのに!」と捨て台詞を吐いて辞めていきます。
一番大事なのは、何を求められているか?
それを100%理解して仕事をすることが一番重要なことだと思います。
最後まで読んでいただきありがとうございますm(__)m
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